ラファエル「無一文からのドリーム」は現代版成りあがり

ラファエル「無一文からのドリーム」は現代版成りあがり

ラファエルさんの「無一文からのドリーム」面白かった。下手な自己啓発よりもこういった自伝やドキュメンタリーのほうがその時代に起こっていることなどがわかって勉強になる。正直成功者の自己啓発だと多くのものが同じ結論に行きつきやすいし。

ポジショニングのうまさ

まず勉強になったのがやっぱりコンテンツビジネスにおいてポジショニングってすごい重要だなということです。ラファエルさんが YouTube を始めた頃って正直まだ若い層がほとんどだと思うんですね。若いと言ってもティーンぐらい。最近ビジネス系のチャンネルが増えてきましたけどそれは芸能人だったりだとかが参入してきて、年齢層が上がってきたからだと思います。ラファエルさんが始めた頃っていうのはこの層ってまだいなかったので、ちょうど広がり始めたところにラファエルさんが入ったみたいな形だと思います。なのでこれからもラファエルさんの客層ってはどんどん増えていっていくんじゃないかなと思っています。この年齢層は変わる瞬間にその増える年齢層に適したポジショニングしてきたのがでかいんじゃないかなと思います 。

ラファエルというキャラクタービジネス

もう一点面白いのがラファエルさんは他のユーチューバーと違ってIPビジネス、キャラクタービジネスをしているんだなという点。これは本でもキャラクタービジネスを行っているっていう風に本人が言っていたんですが、彼は灰色パーカーと仮面を被れば確かに誰でもできちゃうんですね。(まあ正確に言うと声が違ったりとかあのトークを真似できる人じゃないといけないので誰でもできるって訳じゃないんですけどまあ引き継ぐことは不可能ではないのかなと思います)これだったら彼が引退した後もチャンネルを続けることができるのでミッキーとかとあんまり変わんない。この点も最初から意図しないとできないので本当に計画的に戦略的ですごいなと思います。

クリエイター×ビジネスマンだからこその企業案件

これは彼の YouTube チャンネルの収益割合を見ても分かります。彼の YouTube チャンネルっていうのはアドセンスからの収入よりも企業案件からの収入の方がかなり多い。企業案件ってのはタイアップ純広告みたいなものなんですけど、直接企業から受けるのでどういった動画にするのかというのを逐一契約交渉して行かなきゃいけないんですけどこれってかなりビジネススキルが高くないとできないんですね。なのでUUUMみたいな事務所がクリエイターとの間に入ってやっているんですけど彼は自分で直でできてその上自分で動画を作れるって言うのが他のクリエイターと大きく違う強みなのかなと。その強みを使ってチャンネルを運営しているので日本で一番が企業案件が多いユーチューバーになれた。